バルジューはクロノグラフの歴史において重要なムーヴメントメーカーです。1901年にスイスのジュウ渓谷で創業され、現在はETAに吸収されていますが、その技術力は多くのブランドに受け継がれています。特に、Cal.22やCal.72といったムーヴメントは時計ファンに人気です。1914年に開発されたCal.22は、17石、2カウンターのコラムホイール式クロノグラフとして知られ、精密な設計が施されています。また、Cal.7750は1973年に登場し、自動巻きクロノグラフの先駆けとなりました。
1929年に社名をバルジューに変更し、エボーシュSAに入ると、更なる小型化を進めました。Cal.72はロレックスのデイトナに使用され、他にもパテック フィリップやロンジンに採用されています。バルジューのアンティーク時計は高い評価を受けていますが、同じキャリバーでも仕上げによって見た目に大きな差があります。購入時には裏ブタを開けて仕上げを確認することが重要です。